夫婦の在り方

レジの女の子からお釣りを受け取ったとき、その左手薬指に指輪が嵌められていることに気が付いた。

先週はつけていなかったと思う。

新婚さんか、いいなあと幸せのおすそ分けをいただいた。

私が籍を入れたのは今年の2月14日、バレンタインデーだったから、結婚してそろそろ半年になる。

誰かの妻になるということが、どういうことなのか分からないまま入籍して、手探りで夫婦の在り方を模索してきた。

初めの1か月で感じたのは、付き合っていた頃とあまり変わらないということだった。

それまで1年ほど同棲をしていたので、お互いの距離感を分かっていたのが大きかったかもしれない。

大きく変わったのは、3月に新しい家に引っ越しをしたあとだった。

家具や内装、掃除用品などの物の置き場所までも2人で相談して決めなくてはならず、これからここで、夫婦生活を営んでいくんだと覚悟を決めた。

旦那は物がごちゃごちゃしているのを好まず、新しい家ではスタイリッシュな形を目指そうとしているようだった。反対に私は物が捨てられない、もったいない精神でいっぱいの性分だから、片付けの最中、度々衝突した。

しかし、私は結婚を機に仕事を辞めて、専業主婦になったから、どうしても私が旦那に譲る形になってしまった。

お気に入りの絵を飾りたかったが気が引けて言い出せず、今でもタンスにしまってある。以前同棲していた家に合わせて買ったカレンダーは、新しい家の雰囲気に合わず、半年間日の目を見ないままだ。

夫婦になるとは、男女それぞれ差はあるにせよ、相手に合わせて自分のエゴを捨てることだと思う。

私の旦那も、わざわざ口にはしないが、夜飲みに行く回数を減らしてくれている。

そのお互いの我慢がどこまで続くのか、分からない。

独身の頃、飲み屋のカウンターでたまたま隣になった既婚のお母さんが、こんなことを言っていた。

「夫婦になるっていうのは共同生活を営むこと。人生の協力者って感じ。愛はなくなるよ。その意識がないとやっていけないかなア。」

近頃、このセリフを思い出す。

お盆休みに旦那が帰ってきたら、カレンダーを引っ張り出してみようかな。

年末までそのままにしておくのは、可哀そうだもの。

コメント

タイトルとURLをコピーしました